2027年春の開業が予定されている三井アウトレットパーク 福岡(仮称)を、九州の老舗アウトレットである鳥栖プレミアム・アウトレットと比べました。SNSで公開した「A vs B」比較動画の数字を、記事として整理します。
5本勝負の結果:福岡が4勝1敗
比較表
| 項目 | 鳥栖プレミアム・アウトレット | 三井アウトレットパーク 福岡 | 優位 |
|---|---|---|---|
| テナント数 | 約170店 | 約200店(予定) | 福岡 |
| 店舗面積 | 約31,800㎡(約9,620坪) | 約68,500㎡(約20,721坪) | 福岡(約2.2倍) |
| 敷地面積 | 約134,200㎡(約40,596坪・東京ドーム約2.9個分) | 約85,200㎡(約25,773坪・東京ドーム約1.8個分) | 鳥栖 |
| 20km圏人口(推計) | 約139万人 | 約208万人 | 福岡(約1.5倍) |
| 20km圏の推定平均年収(推計) | 約499万円 | 約504万円 | 福岡(僅差) |
| 坪単価の目安(推計) | 約25〜40万円 | 約71〜115万円 | 福岡が約2.8倍 |
| 1区画あたり平均面積(算出) | 約57坪 | 約104坪 | 福岡が約1.8倍 |
数字の出どころと推計の断り書き
推計値:20km圏人口、推定平均年収、坪単価の目安は、テナントNEXTが独自に推計した数字で、公的な統計そのものではありません。1区画あたり平均面積は、店舗面積をテナント数で割った算出値です。いずれも断定せず、目安としてご覧ください。
一言解説:なぜこの差が出るのか
福岡が人口で1.5倍となるのは、福岡市西区の立地から20km圏に福岡都市圏の人口が収まるためです。鳥栖は福岡・久留米・佐賀の中間にあり、20km圏の人口は少なくなります。
もう一つの注目点は1区画の広さです。鳥栖は約57坪、福岡は約104坪で、福岡は1区画が約1.8倍広くなります。福岡は大型店や体験型の店が入りやすい区画構成になり、鳥栖は小ぶりな区画に多くのブランドが並ぶ構成だと読み取れます。
商圏の見方には注意が必要です。アウトレットは100km圏から客を集める業態です。独自推計では、100km圏の人口は鳥栖が約845万人、福岡が約779万人で、広域では鳥栖が上回ります。一方で福岡は、周辺に競合するアウトレットが少なく、客を取り合ったあとに残る割合(取り分)が約57%と見込まれます(鳥栖は約46%)。人口の多さだけでなく、競合の少なさも福岡の強みです。
参考として、福岡の年商は独自推計で300〜360億円規模(中心は約330億円)と見ています。これは公式の予想ではなく、同じ土地にあった前身施設の実績や全国のアウトレットのデータから置いた推計で、実際の数字とは異なる可能性があります。
今回の比較は、店舗開発の実務で使う「テナント構成」「商圏」「区画の大きさ」の視点で整理したものです。開業が近づき、テナント構成が発表されたら、あらためて数字を見直します。
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